弟子が師匠を越えたと認められる時

昨日師匠が、取引先の方と面白いお話をされてきたということで、
ぜひ聞きたくなりお話を伺って来ました。今日はそれをシェアしたいと思います。

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まず最初に、最高位戦の飯田正人プロがお亡くなりになったそうです。

おどろいたね。モンド名人戦でも元気いっぱいで、予選トップを新津と争っているからね。
予選通過は間違いないでしょ。もしかしたら消える直前のロウソクが激しく燃えて
いたのかもしれんな。

飯田プロとはお会いしたことはほとんどないとこの前うかがいましたが、
麻雀はご覧になったことありますか?

ほとんどテレビやビデオだけど、いわゆる「昭和の麻雀」とは一味違って、
むしろ今風のデジタルに近いね。無理に手役を狙わないで、和了れる最短経路を
目指す感じ。リーチかけてツモって裏乗せてみたいな麻雀。

それでタイトルもたくさん とっているからまさに最強だよね。

飯田のすごいのはそういうのではなく、どんな状況でも無理せず丁寧に打っていくこと
だから突然の大崩れとかはない。 だから序盤から飯田が走ったら止められない、
逆に少々出遅れても、好位置をキープできたらそこからまくりあげてくる迫力はすごい。

そのかわり、大きく出遅れると案外淡白に敗退することもあるんだよね。
モンドでも優勝か予選落ちかって感じだった。

その他には、見てくれは恐いけど、穏やかで優しい人という話はよく聞くね。

私は麻雀始めた時にはすでにベテランプロだったのですが、残念です。

そうだな。ほんとうにお手本になるプレイヤーだったよ。

それでは本題ですけど、昨日お客様といいお話があったということなので
お聞かせください。

その前に、あのあと本厚木というところにあるスライムという店で水城恵利プロ
打ってきたんだ。

まさか水城プロになにかしようと・・・

バカモノ。プロと真剣勝負をしに行ってきただけだ。

水城プロの印象はどうでした?

小さくて可愛かったよ。

そうじゃなくて麻雀のことです(U`皿´U)おんどれェ

イキナリ同卓させていただいて光栄だったんだけど、オレ水城プロの下家に
なっちゃったんだよね。だからなかなか鳴けなくてキツかった。でもなんとか
面目は保てた。2122で全連対したよ。水城プロとは3回打って2回先着できたし。
水城さんがトップとった時もしっかり二着にしがみついた。

また行きますのでよろしく。

そのくらいで本題に入りましょう(棒)

なんか冷たくね?

そんなことないですよ(棒)

お客さんはオレより10以上うえの世代の方で、オレもいろいろ教わることの
ある人なんだよね。雑談もたくさんするんだけど、その方は囲碁に造詣が深くて、
いろいろなことを囲碁に例えてお話されることがあるんだけど、それがまた
参考になるんだ。

はい。

で、たまたまだけど師弟という話になって盛り上がったわけだ。

天鳳とか麻雀にも応用できそうですか?

どうなんだろうか?それはわからない。でも話だけでも面白いとは思うぞ。

今日はそれを楽しみにやってきたんですから、ぜひ聞かせてください。

では聞こう。師匠というのはどういう人なんだろか?

うーん。
強い人とか上手な人とかでしょうか?

ハズレ。自分がプレイヤーとしては二流でも、超一流の弟子を育てた人は
たくさんいる。だから、自分の実力云々というのではなく、教えるのが上手で
教えるのが好きな人というか、教えることに生きがいを感じる人ということなんだろう。

でだ、そういう師匠という立場になるために必要な条件とはなんだろう?

優れた人格ということでしょうか? 

だったらお前さんはオレを師匠なんて呼んだらダメだろ。

あ、そうか。

納得するんじゃねぇ(怒)

(;・∀・)ヒイイ
でも、わからないです。

それはプレイヤーとして現役ではないということだ。
引退しなくとも、第一線は退いている人ということになる。

人に教えるというのはそれはそれでかなりのエネルギーが割かれる。
その上で自分も第一線で活躍なんていうのは無理なんだよ。
例えば羽生さんが弟子を取っているか?いないはずだよ。
多少将棋を教えるような若手はいるかもしれないが、弟子として
力を入れて育てるということはしていないはず。

あるいは、イチローがイチロー野球塾とかイチロー道場なんてやってないよね。
やっているとしても逆にイチローの練習相手として川崎ムネリンをつれていっているだけ。
ムネリンは勝手にイチローを観察して自分に取り入れているわけだ。

君は知らないと思うけど、ゴルフの世界もそうだよ。ジャンボ尾崎とか、青木功なんて
もういいおじいちゃんなんだけど、あくまで自分は現役プレイヤーということに
こだわっている。そういう人は弟子なんて取らない。でも、もっと若いゴルファーで
現役に見切りをつけて弟子育成に励んでいる人もいるのだよ。

剣城

天鳳ではあちこちで師匠というのができていますが、あれは?

あれはレトリックでしょ。本当に師匠と呼ばれる人が、自分の全精力を
弟子育成に注いでいるわけじゃなくて、先輩が後輩の世話を焼いている
という感じだよね。あれはあれでいいんじゃないのかな。

いずれにしても師匠とはすでに第一線を退いた存在なわけだ。
で、ここからが本題になっていくが、では、弟子が師匠を乗り越えたと
認められるというのはどういう状態になったときだろうか?

師匠に勝つようになった時・・・という話じゃなさそうですね。

だんだんオレのことわかってきたようだな(ニヤリ)
その通り。

弟子

第一線じゃない人に勝つのはある意味当たり前ですからね。
となるとどうすればいいのでしょうかね?

そうだよ、だから五段のあなたは四段の私に勝つのは当たり前なんです。

だ~か~ら~、それは違うでしょ(U`皿´U)おんどれェ

まあ、勝負事だったら師匠に勝ち続ければそれはさすがに師匠を越えたと
いってもいいかもしれないけど、芸術や料理人の世界ではそもそも勝敗という
概念がないからな。

はい。 

ということで、これには二つある。 一つ目は

師匠がもっていない分野を武器にできるようになる。

昨日は囲碁の話になったが、囲碁の世界に羽根直樹プロという強豪がいる。
タイトルもいくつも取って、第一人者とか四天王とか言われている。

はい。

そのお父さんもプロ棋士で羽根泰正さんという。父もタイトルを取ったこともある強豪だが、
息子のほうがはるかに多くのタイトルを取っている。
これだけでももう師匠を乗り越えたといってもいいが、実は直樹プロは父とは違う碁風ということだ。

碁風?

戦略の立て方という感じかな。麻雀でいえば攻撃型か守備型かという違いが出るよね。
それ以外にも門前派とかいろいろと。その囲碁版が碁風ということだ。

父に手ほどきを受けたわけだから、当然父の打ち方の影響を受けているはずなんだけど、
それだけでは父を乗り越えることはできないと、それで自分の型を見つけ出したということなんだ。
だから師匠を乗り越えることができたんだろうね。

碁風というのは、実利派と勢力派というのに別れるらしくて、お父さんは勢力派だけど直樹
プロは実利派ということらしい。オレもそれ以上の詳しいことはわからない。

だから、芸術の世界でも師匠とは違うなにかを出さないといけないということなんだ。
じゃないと亜流とか二番煎じって言われちゃうものね。

○○二世というのもそういう感じですかね?

そうだね。二世と言われる限り、○○さん以下という評価だものね。だから、二世って
言われると嫌がる人多いよね。

確かに。

それともう一つの条件とは?

うーん・・・・

それは、師匠の得意分野で師匠を凌ぐこと。

うわー、厳しそう。

でも、それじゃなければダメということらしい。さっきの例でいえば、直樹プロは
勢力派の打ち方をしても父には勝てるということなんだろう。
もっともトップの世界だからそれくらい厳しいというのがあるのかもしれんがな。

それに師匠が偉大だったら、たとえ超えられなくても弟子が一流となることもある。
○○二世でも十分にトップクラスになるということだね。
逆に、師匠がプレイヤーとして一流でなければ、師匠を越えたところで大したこと
ないわけで、さらなる努力が必要なわけ。だから、師匠を越える越えないには
実は意味は無いのかもしれない。

そんな話だったわけだ。オチがなくてアレ?っていう感じだけどね。でも他人の芸事とか
みるときはそういうのを見ると参考になるかもね。

はい、ありがとうございました。

応援よろしくお願いします。

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